「天井にシミができているんですが、屋根を全部やり直さないといけませんか」。
雨漏りのご相談で、最初に聞かれることです。
答えは、多くの場合いいえです。 屋根の修理には3つの方法があり、傷み方によって選ぶものが変わります。部分補修で数万円のこともあれば、葺き替えで200万円を超えることもあります。
この記事では、3つの方法の違いと費用、どれを選ぶべきかの判断基準をお伝えします。
塗り替えの窓口として、姫路市の外壁塗装・屋根塗装専門店パワーペイントが、現場で実際に使っている見分け方をご紹介します。
この記事の目次
- ・屋根修理は3つの方法から選びます
- ・方法別の費用と工期
- ・どれを選ぶかは「下地」で決まります
- ・雨漏りの原因は屋根とは限りません
- ・こんなサインが出たら点検を
- ・業者選びで気をつけたいこと
- ・後悔しないために、次にすべきこと
- ・まとめ
屋根修理は3つの方法から選びます
屋根の修理は、傷みの範囲と深さによって次の3つに分かれます。
- 部分補修 … 傷んでいる箇所だけを直す
- カバー工法(重ね葺き) … 既存の屋根の上に新しい屋根材をかぶせる
- 葺き替え … 既存の屋根をすべて撤去して新しくする
どれが正解というものではありません。建物の状態と、あと何年住むかで決まります。
この記事を読むと、次のことが分かるようになります。
- 3つの方法の費用・工期と、それぞれが向いている場面
- 選択を左右する「下地」とは何か
- 雨漏りを見つけたときに、まず何をすべきか
方法別の費用と工期

部分補修
瓦のずれ、棟板金(むねばんきん)の浮き、谷樋(たにどい)の穴。こうした一部の不具合であれば、その箇所だけを直せます。
ただし、部分補修で済むかどうかは、屋根に上がって確かめないと分かりません。 「見えている1か所だけ」と思っていたら、周囲一帯が傷んでいた、ということはよくあります。
カバー工法(重ね葺き)
既存の屋根を剥がさずに、上から新しい屋根材をかぶせる方法です。解体しないので工期が短く、廃材の処分費もかかりません。
注意点が2つあります。ひとつは、屋根が二重になるため建物の重さが増すこと。もうひとつは、瓦屋根には使えないことです。スレートや金属屋根が対象になります。
葺き替え
すべて撤去して新しくします。費用も工期も最も大きくなりますが、下地から直せるのはこの方法だけです。
屋根が軽くなるため、耐震の面では有利になります。瓦から金属屋根に替える場合、建物の重さは大きく減ります。
どれを選ぶかは「下地」で決まります
ここが、この記事で最もお伝えしたい部分です。
屋根は、表面の屋根材だけでできているわけではありません。下に防水シート(ルーフィング)があり、さらに下に野地板(のじいた)という板があります。
雨水を実際に止めているのは、屋根材ではなく防水シートです。屋根材は、防水シートを紫外線から守るための覆いだと考えてください。
防水シートと野地板が無事なら
部分補修かカバー工法で足ります。表面を直せば、雨は止まります。
防水シートが切れている、野地板が腐っているなら
葺き替えになります。上からかぶせても、下で水が回り続けます。
防水シートの寿命は20年から30年程度です。築30年を超えて一度も屋根を触っていない場合、下地から傷んでいる可能性があります。
見分けるには屋根に上がるしかありません
地上からでは、下地の状態は分かりません。屋根裏から野地板の裏側を見る方法もありますが、確実なのは屋根に上がって確認することです。
診断のときに、写真を撮ってもらってください。 下地の状態を説明できない業者の見積書は、根拠が薄いと考えていいです。
雨漏りの原因は屋根とは限りません
天井にシミが出たからといって、原因が屋根とは限りません。実際によくあるのは次の箇所です。
- 棟板金の浮き … 屋根のてっぺんの金属部分。釘が抜けて浮きやすい
- 谷樋のサビや穴 … 屋根と屋根が合わさる谷の部分。水が集まるので傷みやすい
- 外壁のひび割れ … 壁から入った水が、天井に回ることがあります
- サッシまわりのコーキング切れ … 窓の上の壁から入る
- ベランダの防水層の劣化 … 下の階の天井にシミが出ます
- 天窓まわり … 取り合い部分から入りやすい
水は、入った場所から真下に落ちるとは限りません。 梁や柱を伝って、離れた場所に出てくることがあります。だから、シミの真上に原因があるとは限らないのです。
原因を特定せずに「とりあえず屋根を直す」と、直らないまま費用だけかかります。
こんなサインが出たら点検を
- 天井や壁紙にシミ、輪じみがある
- 雨の日に、天井から音がする
- 屋根裏にカビくさいにおいがある
- 軒天(のきてん)に黒ずみやシミがある
- 屋根の棟部分の金属が浮いている、波打っている
- 瓦がずれている、割れている
- 雨樋から水があふれる
台風や強風の翌日は、地上から見える範囲を確認する習慣をつけてください。 棟板金が飛ぶのは、こうした日です。
なお、災害による破損であれば火災保険が使える場合があります。経年劣化は対象外です。
業者選びで気をつけたいこと
「無料点検」で屋根に上がらせない
訪問してきた業者に、その場で屋根に上がらせるのは避けてください。損傷がいつからあったのか、施主には確かめようがありません。
いきなり葺き替えをすすめる業者
下地の状態を説明しないまま最も高い工事をすすめてくるなら、根拠を聞いてください。「なぜ部分補修やカバー工法では駄目なのか」に答えられるかどうかが判断材料です。
写真で説明してくれるか
屋根は施主が見られない場所です。だからこそ、写真で状態を見せ、どこがどう傷んでいるかを説明できる会社を選んでください。
後悔しないために、次にすべきこと
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
雨漏りは、放っておいて自然に止まることはありません。野地板が腐り、柱や梁に回り、シロアリを呼ぶ。 こうなると、屋根だけの工事では済まなくなります。
シミを見つけたら、まず写真を撮って日付を残してください。雨の日と晴れの日で変化するかも見ておくと、原因の特定が早くなります。
そして、ご自身で屋根に上がるのは絶対に避けてください。 毎年、点検中の転落事故が起きています。
姫路市の塗り替えの窓口として、パワーペイントでは無料の雨漏り診断・屋根診断を承っています。原因を特定したうえで、必要な工事だけをご提案します。
まとめ
- 屋根修理は部分補修・カバー工法・葺き替えの3つ。費用は1万円から250万円まで幅がある
- 選択を決めるのは下地(防水シートと野地板)の状態
- 雨を止めているのは屋根材ではなく防水シート。寿命は20〜30年
- カバー工法は瓦屋根には使えず、建物の重さが増える
- 雨漏りの原因は屋根とは限らない。外壁・ベランダ・サッシまわりも多い
- 水は斜めに流れる。シミの真上に原因があるとは限らない
- 下地の状態を写真で説明できる業者を選ぶ
次にやるべきことは、たった1つです。天井のシミを写真に撮って、日付を残しましょう。
今日からできることとして、押し入れの天井や点検口から屋根裏をのぞいて、においと木の色を確かめてみてください。カビくさい、黒ずんでいる場合は点検の時期です。
屋根と雨漏りでお困りのことは、姫路市の塗り替えの窓口・パワーペイントにお任せください。無料点検・お見積もりを承っています。
用語の解説
- 野地板(のじいた):屋根材の下地になる板。ここが腐ると葺き替えが必要になります
- 防水シート(ルーフィング):野地板の上に敷く防水材。実際に雨を止めているのはこの層です
- 棟板金(むねばんきん):屋根のてっぺんを覆う金属。強風で浮いたり飛んだりしやすい箇所です
- 谷樋(たにどい):屋根と屋根が合わさる谷の部分に設けた板金。水が集まるため傷みやすい場所です
- カバー工法:既存の屋根を撤去せず、上から新しい屋根材をかぶせる工法。重ね葺きとも呼びます
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